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「動脈硬化は根本治療の時代へ」
2024/9/26
      

 従来から動脈硬化は根本治療ができない病態と云われてきました。一方で高血圧や高血糖、脂質異常症が動脈硬化の原因になることは、広く知られています。そのため、血圧や血糖値、LDLコレステロールを低下させる優れた薬の開発が進みました。ところがいくら血圧、血糖値やコレステロールを、適正値に抑えても発症を止めることができないことも、わかっています。これを残存リスクと呼んで、専門医や研究者が懸命にそのメカニズムや低減方法を模索しています。2000年頃から、血管そのものの硬さや性質を評価する技術が開発され、血管年齢検査として、一般にも知られるようになりました。血管の硬さを年齢に換算することで、一般の人たちが、自身の血管の状態を理解しやすくなり、生活習慣改善の動機づけに有効とされています。


 最近、医療の世界でも画像解析を中心にAI(人工知能)の利活用が急速に進んできました。心血管疾患の発症予測においても、古典的な多変量解析に代わって、深層学習による予測の有用性が、多数報告されるようになりました。10月の日本高血圧学会総会では、パセーサの血管指標API,AVIを用いて、血圧、血糖値、LDLコレステロールなどと併せてAIによる解析を行うことで、動脈硬化の根本治療に結びつく可能性について、研究発表が予定されています。従来のガイドラインによる動脈硬化の診断・治療法は、今後AIと血管指標の導入によって、個別的かつ根本的な治療法へ、急速に発展していく可能性があります。家庭用パセーサの製品化により、世界に先駆けて動脈硬化の日常的な見える化が社会実装され、その根本治療を通じて、健康寿命延伸に大いに貢献できることを期待しています。

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